2019夏休み

車山・霧ヶ峰へ

8/1(wed)快晴 AM7:00出発。
高速は然程混んでおらず比較的スムーズ。ビーナスラインはその名の通り美しい景色が見渡せる山道だった。車の窓を全開にし気持ちのよい風を感じながら、ぐんぐんと高度を上げ、車山高原に着いたのは10:10。よし!順調。車から降りると灼熱の太陽。日差しをじりじりと感じる。しかし、時折吹く涼風は気持ちいい。シューズを履き替え、エネルギーをチャージし、歩き始めた。少し歩くと辺り一面オレンジ色の世界が広がった。ニッコウキスゲが満開を迎えていたのだ。小さなユリのようなその花は一斉に蕾を開き、車山に彩りを添えていた。どこを切り取っても絵になる。カメラのシャッターが止まらず、しばしその風景に夢中だった。

綺麗な景色に癒された後、私たちは、その奥の八島ヶ原湿原に向かった。国の天然記念物に指定されているというこの湿原は、年間約1mmの水が堆積し、その上にミズゴケが存在し、湿原になっているという。大変貴重なものらしい。木の歩道が敷いてあり散歩コースとなっていた。周りはノハナショウブやキンバイソウなど多くの草花(400種以上あるという)が生え、観察しながらのハイキングもいいものだった。11:45 八島ヶ池の広場に到着。休憩することに。太陽を直に浴びながらのカップラーメンに汗だくになりながらも塩分は大事!と完食。

私たちは次の目的地へと出発した。美しい鎌ヶ池を越え、12:50 分岐点に差し掛かった。湿原周りを歩いて車山山頂を目指すか。険しいゼブラ山コース〜車山山頂を縦走するか。主人が選択したのは後者だった。ゼブラ山コースを見ると一見道がないように見えた。私はやだなー。虫がいそう。。(登山する資格なし。)私は完全に後ろ向きになっていたが、主人はもう決意したようで揺るがない様子。私はもはやノーと言える状況にはなかった。膝下まで鬱蒼と茂る草木をかき分け、狭い狭いわずかにしか見えない道を頼りに進む。反対から来た登山客のお兄さんに会うが「ハーハー」汗だくで疲れきった様子。若いお兄さんであんなに?私たちは何を登ろうとしているのか。。いつものマイナス感情が現れた。引き返そうかな。。そう思っている間に主人はどんどん先を進んでいる。否応なく私は進むしかなかった。後ろにはもうお兄さんの姿はなかった。登るしかない。じりじりと太陽が照りつける中、何度汗をかいただろうか。ほぼ湯上り状態の私の身体はびしょびしょであった。意識はかろうじてあるが記憶がない。そこから標高1776mのゼブラ山山頂までの道のりは本当に無心だったに違いない。13:13。ゼブラ山の山頂からの記憶はある。360°の山々の絶景とそよ風が私たちの疲れを癒してくれた。休む間もなく、次の目的地へと進んだ。そこはさらに高い1829mの北の耳という山だ。然程高低差がないとはいえ、日差しを遮るものは一切なく、時折吹く風が唯一の身体の癒し。風が体感温度を和らげてくれる。しかし、反対に吹かなければ上昇。下降上昇を繰り返し、何とか北の耳に到着。眺めは最高だった。

次は南の耳だ。1838mのこの山へは手前で急斜面を登らなければならなかった。行けるかなーと不安になりながらも、一歩一歩踏みしめ、14:57 何とか登頂。ここからの景色はさらに絶景。奥にはアルプスの山々。所々冠雪も確認出来る程の絶景だ。登ってきたゼブラ山や北の耳が見渡しながら、縦走の達成感を味わった。涼風もさらに気持ち良く感じ、車山の景色を一望した。

最終的な目的地はさらに高いあの山。前方に1925mの車山山頂が見える。ここまで来て登らないわけにはいかない。私たちの意志は固まっていたので、迷わずその道を歩いた。そんなに遠くはないかなと思っていたが、実際はかなりの距離があった。乗越付近に来た時にはもう足が悲鳴を上げていた。これで最後だと自分に言い聞かせ、もう出せるだけの力を振り絞った。気力はあるが体力はもう限界だった。リフトで悠々と登る客もいるというのに、なぜだ。私たちはなぜ歩いているのか。。目の前を優雅に流れるリフトを羨んでは嘆き、後悔の念に陥るのだった。きっとリフトでは味わえない何かがあるに違いない。途中でマイナス思考を止め、前へ前へと進んだ。山頂は見えている。確かに進んでいる。何度自分を奮い立たせただろう。15:00ようやく登頂を果たした。そこにはリフトでは味わえない爽快感があった。車山神社でお参りし、主人と喜びに浸った。予報通り、段々と雲が厚くなり見晴らしはあまり良いとは言えなかったが、とにかく5時間近く歩いたという充実感と満足感で一杯だった。今回もよく頑張った!
下山後のコーラが格別に美味しかったことはきっと忘れないだろう。

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    車山・霧ヶ峰

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    ニッコウキスゲ

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    八島ヶ原湿原

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    鎌ヶ池

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    北の耳・1829m

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    南の耳・1838m

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    車山神社

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    車山山頂


この日は白樺湖を少し散策し、近くの宿泊。

長門牧場・八ヶ岳周辺など

牧場ではヤギや牛が間近に見て、絶品ソフトクリームや新鮮な牛乳を食したり、「たてしな自由農園」で高原野菜(格安で美味しい)を買ったり、小淵沢の「三分一」(観光案内所で教えてもらった。ありがとうございます。)でお蕎麦を食べたり、星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」でセレブ気分を味わったり、アウトレットへ行ったりと満喫しました。
主人よ。今年も楽しい旅をありがとう☆

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    長門牧場

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    「たてしな自由農園」ヒマワリ

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    そば処「三分一」