箱根・鷹巣山へ

2019.2.2 この日は9時まで寝ていた。起きて二人で一日をどうしようかと話していた。私は漠然と箱根の方に行きたいなと思っていた。伝えると主人が以前調べておいた箱根の山の情報を取り出した。「よし!行ってみようか!」決まったところですぐに登山着に着替え、家を出た。小田急線は途中乗り換えがスムーズに行かず、思いの外時間がかかってしまった。10時半頃家を出て箱根湯本駅に着いたのは12時頃。ここからバスに乗り、畑宿というバス停までは40分かかった。ここ箱根旧街道の入口にあたる畑宿は、箱根細工で有名な寄木のお店が点在していた。店内は細かな可愛らしい模様の木箱からキーホルダーまで種類豊富に並んでいた。とても癒され、ゆっくり眺めていたい気分だったが、今日の目的は山。箱根に文化に触れたところで、私たちは834mの箱根の山・鷹巣山を目指すことにした。時刻は13時。登山口は比較的すぐに見つかった。
まずは飛龍の滝という滝を目指す。急勾配な上り坂を延々に進む。落石注意との看板が多数あり、ビビってしまう。徐々に息も上がり、苦しくなる。「あとどれぐらい?」主人にしつこく聞いてみる。主人「まだまだだよ。」 わたし「えー、聞いてないよ〜」そんなやりとりが30分続いただろうか。とりあえず目標地点を山頂から目先の滝に変えてみたら、なんとなく苦しみもなくなっているような気がした。(気持ちの切り替え、ほんと大事。)
進んでいると、突如打ち付ける水の音が聞こえてきた。さらに進むとすぐに飛龍の滝が現れた。幾つもの小さな滝が上段15mと下段25mに分かれ流れ落ち、癒しの空間が広がった。ここで少し休憩し、栄養補給。目標地点は滝からさらに上の山頂へと変わっていた。
進むと突如、銀色の世界が私たちの目の前に広がった。そういえば2日前に雪が降ったのだ。テレビでも箱根の様子を見ていたが、こんなに降ったとは。目線を上に上げると木々から雪が落ちキラキラと輝いていた。下からはサクサクっと雪を踏みしめる音。五感に沁みる。こんな雪山は初めてだ。一気にテンションも上がり、体も軽くなる。上りの階段は長いが楽しくて仕方なかった。上に行けば行く程雪は深く積っており、歩くのが少しもたつく程だったが、それはそれで面白い。山頂の休憩所までは終始雪と戯れながらの道のりとなった。

休憩ポイントはテーブルとイスが一組あるのみ。他に登山客はおらず、私たちで独り占めだった。時刻はちょうど15時。下山の時間も考え、滞在時間は30分と決めた。主人が早々とお湯を沸かし、お決まりのカップラーメンを食した。あとは鶏肉のアヒージョに白米を入れ、リゾットみたいにして食べた。冷えた体に温かい食事がとても沁みる。

帰りは、見どころの一つでもある千条の滝という所を通るルートだった。所々滑りそうな雪道があり、慎重にゆっくりと下る。滝までは1時間程だっただろうか。蒸気の上がる滝はひと際異色を放っており、オーラが違った。幅25mのその滝は、高さ3mと短いが幾つもの線となし、美しく流れ落ちていた。手を伸ばせば届きそうな距離まで近づけ、オーラを間近に感じ取ることが出来た。しばし堪能し、小涌谷駅方面へと向かった。滝からは比較的緩やかな下り坂が続いた。駅には16時半ごろに着き、そこからバスに乗り、箱根湯本に向かった。駅周辺を少し散策し、さつま揚げを食べて帰った。これが美味でぺロリ。
今回は弾丸登山だった割に雪山を経験でき、充実した旅となった。強いて言うなら温泉に入れたらもっと最高。次回の箱根旅に期待ですね。
今回も100点!よくがんばりました!
次はどんな山だろう…楽しみ☆

     
鷹巣山山頂
     
鷹巣山雪だるま